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Byteballの仕様変更と下落

以前の記事でByteballを買っておいたことを書きましたが、8月分の金利(のようなもの)としてByteball残高の20%が付与されるエアドロップ直後においてByteball開発側から仕様変更の発表があり、相場が大きく変わりました。

Byteball仕様変更の内容とは

仕様変更の内容についてポイントは下記の2点でした。

・次回(9月分)からエアドロップにおいて付与する率が20%から10%に変更される。

・エアドロップの実施期間を延長する。

上記のうち「エアドロップの実施期間を延長」というのは前述の「エアドロップ率が20%から10%に~」という変更を受けての結果です。

つまり20%配布していくよりも10%配布となることで、Byteballの設計上定められている総流通量の上限に達するタイミングが先になるため、当然エアドロップ期間も伸びますよ~ということです。

そもそもエアドロップとはByteballが後発であるため、ビットコインに流通量・ユーザー数を追いつかせることを目的として行われているので、この変更は戦略上アリだと思います。

よって私としては受け入れられるものでした。しかし胡散臭さを感じる面もありましたので、以下書いておきます。

Byteballエアドロップ率変更による市場への影響

上記のようにエアドロップの率が20%から10%へ下がりましたので、利回り低下を反映して相場も対BTCで大きく下落してしまいました。

それが↓のチャートで8月エアドロップ付与(同日仕様変更発表)が「J」の位置です。

チャートは週足になっており、仕様変更発表から大きく下落している状態です。

ここまでは当然の結果です。

しかし↓の日足を見てみると

 

直近の大きく下落した日がエアドロップ付与日ですが、その付与日の前数日に着目してみると、違和感があります。

これまではエアドロップ付与前は20%付与の権利を得るため、買いが入り上がるのが通常でしたが、今回は違いました。Byteballホルダーは相場を見て「なぜエアドロップ付与確定日の前に下がるんだろう?」と思っていたのではないでしょうか。

これはあくまで疑いですが、この現象から、今回の仕様変更情報が漏洩しており大口が売り抜けた(もしくは内部の設計者等自身が売り抜けた)と推測されます。

仮想通貨は2017年8月現在、金融商品取引法の範囲に入っていませんが、このような取引はインサイダーにあたります。

Byteballのユーザーを利回り目的のホルダーから、実際の決済取引のユーザーに入れ替えるため、今回のような仕様変更は戦略上アリだとは思いますが、このインサイダー(的なこと)が起こり得る状況は信頼を大きく失います。

私は利率が下がったこと自体よりも、この不合理な状況に嫌疑を抱いております。

今後Byteballはどうなるか?

エアドロップの利率が20%から10%に下がったとしても、実際に複利計算してみると、計算上エアドロップ期間は1ヶ月もしくは1ヶ月しか延長されませんでした。

ということは、今後さらに段階的に利率を下げていくのではないでしょうか。また、そうでなければ配布期間を延長する意図が達成されませんでしょうし。

実際、大きく下がった現在の相場価格も将来的な利回り低下を織り込んでいるはずです。(理論値として20%から10%に変わった現在価格以上の下げです。)

よって、今後はさらに利回り低下の発表が出てくるはずで、現在それらを織り込んでいるとはいえ、発表自体の心理的影響から手放す人が多く、価格は上がりにくいのではないでしょうか。

しかしその一方、利回りのみではなくByteball自体の将来性(DAG方式と、BlackByteという匿名性を持った通貨)から割安と判断する、もしくは実際に決済利用が増えてくる、というフェーズに移行してきた場合、価格が跳ね上がる可能性も秘めています。

ホルダーの私としては前述したように情報の非対称性に懸念を持ちながらも、後者であってほしいと思っています。

参考までに現在の状況

Byteballはbittrexでしか扱っておらずビットコイン建てで買わざるを得ないのですが、ビットコイン自体が対円で上がっているので、現在はByteballが対ビットコインで半値以下になっても、対円では3割弱の下落でした。(エアドロップ分を含む)

仮想通貨は基本的に長期保有するつもりで持っておりByteballも同様ではありますが、今後のByteball開発状況と、ビットコインの円相場によってはByteball→ビットコイン→日本円というように円まで戻して仕切り直しもアリかと思っています。

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